講座内容
◆5/28 ★オリエンテーション タブーだらけのマスコミとバズだらけのネット ―信じるにたるメディアはあるのか ■ 川端幹人(ジャーナリスト/「噂の真相」元副編集長) マスコミが「報道できないこと」だらけの状況に陥っている一方で、ネットにはバズ情報があふれ、何が事実なのかまったくわからなくなっています。メディアの二極化が進む中で、情報をどう検証し発信していくかを考えていきたいと思っています。 |
◆6/11 ★原発報道に見るメディア勢 力地図 ─何が報じられ、何が報じられなかったのか ■明石昇二郎(ルポライター) 原発事故後、マスメディアはひた すら事故の重大さを歪めるような報道を行ないました。その後、次々と問題点が指摘されるにつれ、誰 もがマスコミへの不信を強め、現在に至っています。こうした状況の背景にある「マスコミの病」とは 何か、じっくり語っていただきます。 (11「本気で脱原発!」クラスと合同) | |
◆6/25 ★市民が参加するインターネットメディアの可能性 ■岩上安身(IWJ 代表) 既存メディアへの不信感が高まる一方、市民自らがネットを駆使して、情報を積極的に収集、発信してゆく動きが強まっている。本来、情報の主権者であるはずの市民の、「主権回復」への道のりを展望する。 |
◆7/9 ★ネット時代のノンフィクションのサバイバル ─その可能性と課題 ■寺澤 有(ジャーナリスト) インターネット上であらゆる情報が飛び交い、ウェブジャーナル、ウェブマガジン、有名ブロガーの 発信する記事も増えています。こうした中、ノンフィクション作家やルポライターは「食えない」とい う状況も生まれています。そもそもの出版不況という要因はあるとしても、ネット空間でのジャーナリ ズムは、既存のそれにどのような影響を与えているのでしょうか? また私たちはネット上の記事をど う読み解いていけばいいのでしょうか? 講師にじっくりとお話しいただきます。 |
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◆7/30 ★アマゾン、グーグルが支配する出版・雑誌メディア流通の実態 ■ 高須次郎(出版流通対策協議会 会長/ 緑風出版 代表取締役) アマゾンもグーグルも便利だ。しかしデジタル・ネットワーク時代を迎え、日本の出版界は破局的事態に陥っている。どうしてこうなってしまったのか? どうすればいいのか? | ◆9/10 ★なぜテレビは本当にいい報道ができないのか マスメディア、とりわけテレビは原発事故での不十分な報道の結果、人びとの信頼を失いつつあります。しかし、いまもなおテレビというメディアが圧倒的な影響力を持っていることも事実です。この両面性の背後には、 テレビと企業や政治との関わりや、私たちの消費文化があり、また本当にいい報道をめざす記者の思 いが実現できない構造的な問題があります。つい最近までテレビ局の第一線で番組を制作してきたジャーナリストを講師に、テレビ業界の裏表を語っていただきます。 | |
◆10/1 ★ニュースがお金でつくられる時代 ─ネット空間は「フリー」で「中立」ではない ! ■川端幹人 (ジャーナリスト/「噂の真相」元副編集長) 詐欺的なSEO、ステルスマーケティングによ る情報操作、ソーシャルメディアの内閉化。ネットの問題点を検証し、市民がネットを味方につけ、武 器にするための方法を考えます。 |
◆10/15 ★メディアを恨むな、メディアをつくれ ─市民メディアの可能性 ■ 白石 草(OurPlanet-TV 代表) 市民メディアは技術の進化とともに進化しています。UST やツイッター、フェイスブックなどを使え ば、私たち自身が取材し、番組をつくり発信することができ、マスコミからの情報に頼らず誰もがメディアになれる時代ともいえます。しかし大事なのはものごとをとらえる「視点」。様々な事象から何を感じ、誰のために何を発信するのか? またそのことを通してどのように社会を変えたいのか?市民メディアの草分けである講師にお話をお聞きします。 | |
◆10/29 ★原発の被害住民に寄り添い、発信し続けること ─みなみそうまさいがいFM の挑 戦 ■今野 聡(南相馬災害FM スタッフ) 東日本大震災と福島第一原発事故の直後、南相馬市役所の中に、災害臨時放送 局(FM コミュニティラジオ局)「みなみそうまさいがいエフエム」が緊急に立ちあげられました。避 難に関する指示や必要な情報が異なるため、行政から住民への情報伝達は混乱、町内会や、市報も機能 せず住民は不安の中にいました。そんな中、このFM 局は刻々と変わる生活や避難に関する情報、原発 に関する情報をいまも送り続けています。南相馬の現状と人びとに寄り添う小さなメディアとしてのコ ミュニティFM の意味についてお話をうかがいます。 ◆参考HP:みなみそうまさいがいFM http://minamisomasaigaifm.hostei.com/ (14「生きる」クラスと合同) |
◆11月で調整中 ★被災地での手書きの壁新聞が伝えたこと ―『石巻日日新聞』の挑戦(交渉中) 東日本大震災後、被災地では電気や水道などのライフライン機能が止まり、被災者の生活は麻痺、不安が一気に広がりました。そんな中、宮城県の地元紙である『石巻日日新聞』は、手書きの壁新聞をつくり、一日も休刊することなく発行を続けました。地域の住民にとっての意味あるメディアであることの意義とその背後にある苦労やご経験について、発行者の方からお話をうかがう予定です。 | |
◆11/26 ★深めていくことばをもつために。ローカルに、小さく、低く生きること―それを実践するメディアの役割 ■菊谷倫彦 (菊谷文庫 代表/ 雑誌『kototoi』発行人) 即レス型コミュニケーションの普及の なかで、自分の想いや考えを深めていく時間・ことばをどのようにもち、つくっていったらいいのか。 みなさんと話し合えたらと思います。 (14「生きる」クラスと合同) |
◆12/7(金) ★アラブ革命におけるマス・メディアとソーシャル・メディア ■千葉悠志(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 博士課程/ 日本学術振興会 特別研究員〈DC〉) 新しいメディアの登場と普及は、しばしば社会を変えると考えられています。2011 年以来のアラブ民主化革命を通して、この問題を考えてみたいと思います。 (09「アラブ・カルチャー」クラスと合同) |