講座内容
◆講師 ■岩崎眞美子(フリーランス・ライター/ 編集者) 1966 年生まれ。大学卒業後からフリーランス・ライターとして、音楽、書籍インタビューほか、医療、教育関連記事など様々な分野をこなす。近年は民俗学、神社、旧暦に関する記事執筆を多く手がける。 |
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◆5/29 ★旧暦ってどんな暦? ■私たちが現在使っている「グレゴリオ暦(太陽暦)」と、「旧暦(太陰太陽暦)」との違いは? 〈立春〉〈清明〉などの「二十四節気」って何? 暦のしくみと自然との関係、特に「太陽暦」で見落とされてきた「月」のサイクルが人間や自然に与える影響についてお話しします。 |
◆6/12 ★端午の節句は女の祭? ─本当の「五節句」とは ■3 月3 日のひな祭り、5 月5 日の端午の節句、7 月の七夕、9 月の菊の節句、1 月の七草がゆ。「五節句」と呼ばれるこれらの行事は、実は新暦で行なうのには無理があるものばかり。旧暦の視点で読み解けば、本来の行事の意味が見えてきます。 |
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◆6/26 ★六月の長雨をなぜ梅雨と呼ぶ?─旧暦五月は雨の月 ■じめじめとした「梅雨」の季節。雑菌が繁殖しやすく体調も崩しがちなこの季節を、かつての人々はどうやって健やかに過ごしたのでしょう。「梅の実」の効用から、「茅輪くぐり」「菖蒲の葉」や「枇杷の葉」まで、旧暦が伝える「薬草」の力について考えます。 ※ゲスト講師をお迎えする予定です。 |
◆7/7(土) 東京都杉並区「大宮八幡宮」を訪ねる ★平安時代の「七夕飾り」を見に行こう! ■平安時代の七夕飾り「乞巧奠(きっこうでん)」を見学に行きます。織姫・彦星の伝説にちなみ、和歌や管弦の上達を願った乞巧奠の飾り付けには、本来の七夕行事にちなむさまざまな意味が込められています。平安時代の管弦楽や古典を通して解説します。 |
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◆7/17 ★死者を悼み、平和を祈る旧暦7月 ■旧暦7 月15 日は「お盆」です。東京では新暦7 月15 日に行われますが、多くの地方では月遅れの8 月15 日に行なわれています。原爆忌、敗戦記念日もちょうど旧盆の時期。お盆ほかさまざまな民俗行事を通して、かつてこの世に生きて暮らしていた人々が今に繋げてくれた命について考えてみたいと思います。 |
◆9/25 ★収穫の秋を象徴する「中秋の名月」とは ■農業や漁業を中心に人々の生活がまわっていた時代。人々が最も楽しみにしていたのが秋、収穫の季節でした。旧暦8 月15 日の満月(中秋の名月)は、実りを自然(神)に感謝する収穫祭の意味もあったのです。かぐや姫の昔話などを通じて「秋の行事」に触れていきます。 ※ゲスト講師をお迎えする予定です。 |
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◆10/23 ★「日本の神さま」を再発見する ■旧暦10 月は「神無月」。この時期、日本中の神様が出雲に行ってしまうとされ、ゆえに出雲ではこの月を「神在月」と呼びます。目に見えない“人の縁”を司るという出雲大社の神話を通して、人と神さまについて考えます。「八百万の神々」と呼ばれる日本の神々は、人間を取り巻く大自然の象徴。神話を「自然と人間」の物語として読み直すと、新たな発見があるはずです。 |
◆11/20 ★「過去」と「未来」を繋げる「旧暦」の力 ■旧暦を通して自然と人間の営みを見つめ直すと見えてくること。それは、自然と共生することでしか人は生きられないということです。「旧暦」は地に足がついた地球人としての暮らしを取り戻すための最も身近な指針となるはず。過去から未来へ、命と暮らしを繋げるために、私たちができること。 |
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