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14. 自由をもとめる、生き方のデザイン

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¥27,000

概要

多様な生き方を「選択」できるかのようになった現代。しかし、現実に自分らしく生きていこうとすると、さまざまな圧力や無理解、制度上の不利益に直面します。シングルで生きる、パートナーと暮らす、子どもを産み育てる/育てない、移住する、老いに向き合う…。自分らしい生き方を、外からの規範ではなく、コミュニティの支えの中で創ることは、どうすれば可能になるのでしょうか。生き方を模索し、格闘してきた人たちのお話を聞き、わたしたち自身が抱えている課題や未来への手がかりについて語り合いましょう。

●2014年5月~11月
●基本的に隔週金曜日 19:00~21:00
●全10回/定員30名

14. 自由をもとめる、生き方のデザイン

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講座内容

◆5/30
何が家族? どんな家族?―近代家族の乗り越えと実践

■千田有紀(武蔵大学社会学部 教授)


日頃慣れ親しんでいる家族は、明治の近代化の過程で、市場や国民国家とともにつくりだされてきたものです。近代家族とは何かについて、一緒に考えてみたいと思います。
●主著:『女性学/男性学』岩波書店 2009/『日本型近代家族 どこから来てどこへ行くのか』勁草書房 2011
●参考文献:土屋葉編『これからの家族関係学』角川学芸出版 2003/岩上真珠『ライフコースとジェンダーで読む家族(第3版)』 有斐閣 2013
  ◆6/13
僕の家族と選択―事実婚で子どもの出生届を出したとき

photo coming soon■菅原和之(「婚外子出生登録差別違憲訴訟」当事者/介護福祉士)

相続差別はなくなりましたが、婚外子差別は残っています。「家」制度や優生思想から自由になれる方法を、一緒に模索しましょう。 
●参考資料:ウェブサイト「なくそう婚外子差別 つくれ住民票」で公開している裁判書面など


◆6/28(土) 14:00~17:00
産む・産まない・産めない・産め?
―あなたのからだから世界がみえるかも(お茶会)
photo coming soon■大橋由香子(フリーライター/編集者/「SOSHIREN女(わたし)のからだから」メンバー)

誰かと暮らす? 子どもは? 妊娠する・しない、そもそも性交するか等々、極私的な悩みが、国の仕組みや制度とどう関わっているか、堕胎罪や優生保護法を入口に一緒に考えましょう。
●主著:『満心愛の人 益富鶯子と古謝トヨ子』インパクト出版会 2013/『福島原発事故と女たち 出会いをつなぐ』(共編著)梨の木舎 2012
●参考文献:大橋由香子『からだの気持ちをきいてみよう 女子高生のための性とからだの本』ユック舎 2001/大橋由香子『記憶のキャッチボール 子育て・介助・仕事をめぐって』(共著)インパクト出版会 2008
 
◆7/16(水)
シングルの人類学

photo coming soon■椎野若菜(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 准教授)

「シングル」がなにかと社会問題化される日本。異文化の事例を知ることで、物事の見方の違い、考え方の転換を促し、フレクシブルな、より生きやすい社会にならないだろうか。
●編著:『「シングル」で生きるー人類学者のフィールドから』御茶の水書房 2010/『百万人のフィールドワーカーシリーズ フィールドに入る』(椎野若菜・白石壮一郎編)古今書院 2014
●参考文献:椎野若菜『シングルの人類学1 境界を生きるシングルたち』人文書院 2014/椎野若菜『シングルの人類学2 シングルがつなぐ縁』人文書院 2014

◆8/2(土) 14:00~16:30
東日本大震災で語られなかったこと。
―セクシュアル・マイノリティ、性同一性障害の当事者が置かれた状況を映像を通して考える
photo coming soon■島田 暁(映像作家/レインボー・アクション 代表)


東日本大震災後、盛んに家族や地域の「絆」の大切さが喧伝されたが、そこから排斥されがちな人への想像力はあっただろうか。性同一性障害の自助団体を取材した映像を観ながら考える。
◎上映作品『震災から1年 被災地いわきからのメッセージ』
制作:山本蘭(gid.jp) 監督:島田暁 19分/2012年/日本
 
◆9/14(日)~15(月・祝) 1泊2日
合宿 岐阜県郡上市明宝を訪ねる
日本の未来は田舎にある! 移住者という生き方

■北村 周(こうじびら山の家 代表理事)


都会の若僧が移住を決断した田舎のちいさな地区「畑佐」。地に足をつけた自由な生き方や、本当につながり合った暮らし。あなたの知らなかった生き方がここにもある!



◆9/26
「自由に生きる」中での悩みと迷い
―あるアラフォー女性のジレンマ
■海妻径子(ジェンダー研究者/岩手大学人文科学系 准教授)


「ジェンダーに囚われない生き方」を研究するはずの私自身が、育児・介護・仕事で、「理論通りに自由に生きられず」悩んでいます。この悩みの出口を参加者とともに探します。
●主著:『近代日本の父性論とジェンダー・ポリティクス』作品社 2004/『ジェンダー・フリー・トラブル バッシング現象を検証する』(共著)白澤社 2005
●参考文献:海妻径子「PTAは女性運動団体か?」『インパクション』171号 インパクト出版会 2009/海妻径子『ゆれる親密圏(仮題)』コモンズ 2014
 
◆10/10
子どもの居場所づくり―フリースペースたまりばと里親型グループホームの実践から
photo coming soon■西野博之(NPO法人フリースペースたまりば 理事長/川崎市子ども夢パーク 所長)

家族の中に安心できる居場所を求めながらも、それがかなわず傷つけあう親子・兄弟・夫婦。家族ってなに? 地域社会で、血縁の絆を越えて育ちあう関係づくりについて考える。
●主著:『居場所 その遊びと学びと暮らし』NPO法人フリースペースたまりば 2010/『居場所とわたし』NPO法人フリースペースたまりば 2011


◆11/1(土) 14:00~17:30
★映画『ここにおるんじゃけぇ』を観る
障害、国家の暴力 そしてわたしがわたしである喜び
■瀬山紀子(DPI女性障害者ネットワークメンバー/連連影展FAV〔フェミニスト・アクティブドキュメンタリー・ビデオフェスタ〕メンバー)
障害をもつ一人の女性の生き様を撮った映画を観て、障害や優生保護法のこと、そうした問題について映像表現すること、一人の女性の生き方を、ゆっくり語り合いましょう。
●主著:『障害を問い直す』 (共著)東洋経済新報社 2011/『障害者介助の現場から考える生活と労働 ささやかな「介助者学」のこころみ』(共編著)明石書店 2013
●参考文献:海妻径子「PTAは女性運動団体か?」『インパクション』171号 インパクト出版会 2009/海妻径子『ゆれる親密圏(仮題)』コモンズ 2014
●参考文献:佐々木千津子『ほっとしてほっ』 企画編集室ゆじょんと 2012/優生手術に対する謝罪を求める会編『優生保護法が犯した罪 子どもをもつことを奪われた人々の証言』 現代書館 2003
(10 抵抗と日常―アジア・ドキュメンタリーの世界クラスと合同)
◎上映作品『ここにおるんじゃけぇ』
監督:下之坊修子 97分/2010年/日本
脳性マヒの佐々木千津子さんは、ピンクに染めた髪とジーパン姿で毎日街へ繰り出している。強制不妊手術の後遺症に悩みながらネコとヘルパーと暮らす、涙と笑いの日々。
 
◆11/14
わたしがつくる、わたしの生き方

■千田有紀(武蔵大学社会学部 教授)


生き方とは、制度に縛られながらもまた、主体的に選択できるものでもあります。グローバル化、新自由主義化の元で、どのようにしなやかにしたたかに生きられるでしょうか。
●主著:『女性学/男性学』岩波書店 2009/『日本型近代家族 どこから来てどこへ行くのか』勁草書房 2011
●参考文献:土屋葉編『これからの家族関係学』角川学芸出版 2003/岩上真珠『ライフコースとジェンダーで読む家族(第3版)』 有斐閣 2013
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