講座内容
◆5/26(月) 新自由主義は誰が自由になる経済か? ■浜矩子(同志社大学大学院ビジネス研究科長・教授) 一見聞こえの良い「新自由主義」という概念が誰にとって「自由」をもたらす経済なのか? ヒトよりも企業や資本の方がはるかに自由に飛び回り、それによって起きている世界中の齟齬とは? | ◆6/6 いのちを握るビジネス ― 取引材料にされる水・食糧 ■佐久間智子(翻訳家/PARC理事)) 近年、私たちの生命にかかわるエネルギー、水、食料、農地をめぐる金融投資の支配が強まっています。私たちにはどのような選択肢が残されているのでしょうか? 共に考えます。 ●主著:『穀物をめぐる大きな矛盾』筑波書房 2010 ●翻訳書:ラジ・パテル『肥満と飢餓』作品社 2010 | |
◆6/20 国境を越えたデジタル・ネットワークと日本の出版 ■高須次郎(出版流通対策協議会 会長/ 緑風出版 代表取締役) 国境なんて存在しないデジタル・ネットワークを利用して、ずいぶんと都合のよい経営を行なう電子書籍事業者や流通大手のamazonによって日本の出版会が受けている影響を紹介します。 |
◆7/4 国際協定をタテに責任を回避 ― ISD条項を利用した「超国家企業」の横暴 ■岩月浩二(弁護士) TPPなどの国際協定を利用して「超国家企業」は責任を回避できる仕組みを作ろうとしています。すでに締結された協定下での事例と、今つくられようとしている協定のご紹介をします。 |
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◆7/18 CSRを果たすなら税を払え!― 納税義務を回避する世界の「超国家企業」 ■志賀櫻(弁護士) 岩波新書の『タックス・ヘイブン』(2013年3月)はことのほか反響を呼び、世間からそれだけ関心の深いテーマであったことが伺えます。しかし、発行の直後から、タックス・ヘイブンに関係する大事件が続発しました。この間の話題の数々を踏まえてお話しします。 ●主著:『タックス・ヘイブン―逃げていく税金』岩波新書 2013 |
◆9/12(予定) カネの力で政治を変える企業ロビイスト ■オリビエ・フーデマン(Corporate Europe Observatory EUでは政策を変えるべく、大企業が大金を投入してロビイストを雇っています。彼/彼女らはどのような手段を用いて政治に影響を及ぼしているのでしょうか? 現在進行形の事例も交えた紹介をします。 ※遠隔授業機材を使用できる教室でのインターネット講義になります。(逐次通訳付) |
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◆10/10 ショックドクトリンに見る「超国家企業」の存在と国家の変質 ■中山智香子(東京外国語大学総合国際学研究院教授) 惨事に便乗するショックドクトリンは、「超国家企業」とこれを応援する国家によって進められる。そのメカニズムと影響について、具体的事例も見ながら考える。 ●主著:『経済ジェノサイド』平凡社新書 2013 ●翻訳書:ジョヴァンニ・アリギ『北京のアダム・スミス:21世紀の諸系譜』作品社 2011年 |
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