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16. 文系アタマで「科学」を考える

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¥28,000

概要

原発や大地震のリスク、食品の安全性などを論じるとき、科学者や専門家と呼ばれる人びとの間でしばしば意見が食い違うことがあります。なぜそうした食い違いが生じるのでしょうか。専門家が「科学的に」と言うときの「科学」とはそもそも何なのか。科学の問題は専門家任せにしていればよいのか。この講座ではそうした疑問について考えていきます。身近な生活に関連した実例や、参加型の講義・ワークショップを通じて、「科学とは何か」、「科学的に考えるとはどういうことか」をわかりやすく学んでいきます。

●2013年6月~11月 初回クラスが6/11(火)に延期となりました。ご了承ください。
●基本的に火曜日 19:00~21:00 
●全8回/定員30名

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16. 文系アタマで「科学」を考える

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講座内容

◆6/11(火)
★オリエンテーション そもそも「科学」って何?―「科学的に考える」とは
photo coming soon ■平川秀幸(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 准教授)

科学って何なのか。科学の(不)確かさや社会・政治との関わりなど、教科書 やメディアからはなかなか見えない「社会的営みとしての科学」の実像に迫り ます。
●主著:『科学は誰のものか――社会の側から問い直す』NHK出版 2010/中村 征樹(編)『ポスト3・11の科学と政治』ナカニシヤ出版 2013
●参考文献:平川秀幸『科学は誰のものか――社会の側から問い直す』 NHK出版 2010/ジェローム・ラベッツ『ラベッツ博士の科学論 科学神話の終 焉とポスト・ノーマル・サイエンス』こぶし書房 2010
  ◆7/8(月)
★私たちは「リスク」とどう向き合うべきなのか?―科学 技術と政治の谷間で
photo coming soon ■神里達博(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 特任准教授)

近年、我々の社会は実に様々なリスクに翻弄されるようになった。これらと適 切に向き合うための新しい「作法」を、科学技術と政治の両方の角度から考え てみたい。
●主著:『食品リスク-BSEとモダニティ』弘文堂 2005/『没落する文明』( 共著)集英社新書 2012
●参考文献:小林傳司『トランスサイエンスの 時代』NTT出版 2007



7~8月で調整中 10/29(火)

★マスメディアは科学をどう伝えてきたのか―科学コミュニケーションと メディアの取り組み
photo coming soon ■講師調整中


科学の専門家と一般市民のあいだのコミュニケーシ ョン・ギャップを解消して、科学と社会のより良い関係を築く「科学コミュニ ケーション」の取り組みは、原発事故後の社会におけるマスメディアの重要な 役割の一つです。番組制作や編集の現場では、科学の知識や問題について専門 家ではない一般の人びとに向けてどのように伝えようとしているのか。現場で の様々な実践に詳しい講師にお話を伺います。


 
7~8月で調整中 7/30(火)
★科学との付き合い方をふりかえる
photo coming soon ■上田昌文(NPO法人市民科学研究室 代表理事)


市民は科学 とどんな関わりを作っていけるのか―市民科学研究室の10数年に及ぶ様々な取 り組みの事例を手がかりに、皆で体験や思いを語り合いながら、構想してみます。
●主著:『子どもと電磁波』babycom 2009/『わが子からはじまる 原子力と 原発 きほんのき』クレヨンハウス 2011

◆9/3(火)
★科学と「疑似科学」をどうやって見分けるの?

photo coming soon ■左巻健男(法政大学生命科学部環境応用化学科 教授)

世の中には、とくに健康の領域で、中途半端な科学リテラシーの人たちをさも 科学的な雰囲気を醸した疑似科学(ニセ科学)で騙して高額商品を購入させよ うとする者がいる。疑似科学の具体例を通してその特徴、見分けるセンスにつ いて考えたい。
●主著:『面白くて眠れなくなる化学』PHP研究所 2012
●参考文献:左巻健男『水はなんにも知らないよ』ディスカヴァー・トゥエンティワン 2007


 
◆9/24(火)
★科学技術と自然環境は対立するものなの?―環境倫理とは
photo coming soon ■鬼頭秀一(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)

3.11以後、私たちが自然との関係で「科学技術」の意味合いや付き合い方の構えについて大きく変わってきたように思われる。21世紀における人間の自然との関係、科学技術との付き合い方についてその基本的なあり方=「倫理」について考えてみたい。
●主著:『環境倫理学』(共編)東京大学出版会 2009/『自然保護を問いなおす―環境倫理とネットワーク』ちくま新書 1996
●参考文献:河出書房新社編集部(編)『歴史としての3.11』河出書房新社 2012



◆10/15(火)
★原発事故に科学者はどう対応したのか―いのちの問題を 考える
photo coming soon ■金森修(東京大学大学院教育学研究科 教授)


東日本大震災後の、特に福島第一原発事故を受けた政府の対応、科学者の対応な どからみえてくる、日本社会の或る種の傾向について、一般市民の科学リテラシ ーや倫理的心構えなどの視座を念頭に置きながら、批判的に考察します。
●主著:『〈生政治〉の哲学』ミネルヴァ書房 2010/『動物に魂はあるのか』 中央公論新社 2012
●参考文献:中川保雄『増補 放射線被曝の歴史』明石書店 2011/金森修『エ ピステモロジー』(編著)慶應義塾大学出版会 2013


 
◆11/19(火)
★ワークショップ:生活者が選び・描き出す「これからの科学技術」
photo coming soon ■上田昌文(NPO法人市民科学研究室 代表理事)


今後どんな科学技術が求められるのか―生活者が自身の意見を まとめ、研究開発側にぶつけるしくみがまだないなかで、専門知にとらわれす ぎずに提案を行う方法を探ります。
●主著:『子どもと電磁波』babycom 2009/『わが 子からはじまる 原子力と原発 きほんのき』クレヨンハウス 2011
●参考文献:スーザン・グリーンフィールド『未来の私たち』(伊藤泰 男・訳)産業図書 2008/ミチオ・カク『2100年の科学ライフ』(斎藤隆央・訳 )NHK出版 2012


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