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18.  アベノミクスの仮面を剥ぐ!―超初歩からの3大経済学

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¥32,000

概要

アベノミクスの軸でもある新自由主義がもたらした、泥沼の世界経済危機。にもかかわらず、世界の主流派経済学者の多くは、新自由主義の理論をより精緻化させることばかりに、心血を注いでいます。これを“ボトルシップ経済学”と呼びます。ボトルシップ――洋酒の空き瓶の中に作られた精巧な船の模型――のような経済学が、現代の危機に解答を出せるとは、とても思えません。この講座では、資本主義経済が抱える問題に生涯をかけて取り組んだ、3人の歴史的な経済学者の学説を現代の視点から読み解き、危機の根本原因は何なのか? 資本主義は存続可能なのか? 次代はどう展望するべきなのか? を考えます。コーディネーターが丁寧な解説を行ないながら進めますので、経済学はまるでわからないという方も、安心してご参加ください。

●2013年5月~12月 
●基本的に月曜日19:00~21:00
●全10回/定員30名 

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18.  アベノミクスの仮面を剥ぐ!―超初歩からの3大経済学

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講座内容

【コーディネーター】


photo coming soon ■嶋 崇(経済学研究家)


●主著:『いまこそ「資本論」』朝日新書 2008

  ◆5/27(月)
★オリエンテーション
“ボトルシップ経済学”からの脱出を
photo coming soon ■嶋 崇(経済学研究家)


鳴り物入りで登場したアベノミクスも、内容を子細に見ていくと、所得格差はそのままに、バブルの再燃を夢見ているようです。今、何が経済をおかしくしているのかを考えます。



◆6/10(月)
マルクス経済学①
★マルクスの発見した資本主義の根本法則と現代社会

photo coming soon ■伊藤 誠(東京大学 名誉教授)


過去1千年紀最大の思想家マルクスの経済学は、資本主義の理念としての自由と平等が労働者の搾取と抑圧を成り立たせている秘密を解き、新自由主義批判の基礎を示している。
●主著:『「資本論」を読む』講談社学術文庫 2006/『資本主義経済の理論』岩波書店 1989
●参考文献:D・ハーヴェイ『新自由主義 その歴史的展開と現在』作品社 2007


 
◆6/24(月)
マルクス経済学②
★マルクスの恐慌論と現在の世界恐慌―D・ハーヴェイの見解によせて
photo coming soon ■伊藤 誠(東京大学 名誉教授)


マルクスの恐慌論を現在の世界恐慌にいかに適用すべきか。ハーヴェイとの論争にふれつつ、新自由主義の失敗を露呈した現在の世界恐慌の歴史的意義を再考してみよう。
●主著:伊藤誠『サブプライムから世界恐慌へ 新自由主義の終焉とこれからの世界』青土社 2009
●参考文献:D・ハーヴェイ『資本の〈謎〉 世界金融恐慌と21世紀資本主義』作品社 2012/D・ハーヴェイ『〈資本論〉入門』作品社 2011



◆7/22(月)
マルクス経済学③
★21世紀型社会民主主義と社会主義の可能性―ソ連型社会主義の限界をこえて
photo coming soon ■伊藤 誠(東京大学 名誉教授)


マルクスの経済学は、資本主義をこえるオルタナティブとしての社会主義の理論的基礎を示す課題をも有している。ソ連型社会の崩壊をふまえ、21世紀型社会主義の可能性を再考してみたい。
●主著:『伊藤誠著作集第6巻 市場経済と社会主義』社会評論社 2012/『日本経済の「再生」は可能か』平凡社新書(近刊)

 
◆8/5(月)
ケインズ経済学①
★ケインズはなぜ今までの経済学と決別したのか?

photo coming soon ■永井 進(法政大学 教授)


ケインズは、従来の新古典派経済学が自由放任の市場経済の下で完全雇用を前提とする理論であることを批判し、ケインズ革命と呼ばれる潮流を作った。
●主著(訳書):P・デビッドソン『ケインズ経済学の再生 21世紀の経済学を求めて』名古屋大学出版会 1994/R・J・ゴードン『現代マクロエコノミックス(上・下)』多賀出版 1997
●参考文献:ケインズ学会編『危機の中で〈ケインズ〉から学ぶ 資本主義とヴィジョンの再生を目指して』作品社 2011/R・カーン『ケインズ「一般理論」の形成』岩波書店 2006



◆9/9(月)
ケインズ経済学②
★身勝手に暴走する資本主義経済はコントロール可能か?
photo coming soon ■永井 進(法政大学 教授)


1970年代以降、新自由主義の経済学が復活し、反ケインズ主義の流れが広がった。しかし、リーマン・ショックを契機にした金融危機の中で再び、ケインズはよみがえった。
●主著(訳書):P・デビッドソン『ケインズ経済学の再生 21世紀の経済学を求めて』名古屋大学出版会 1994/R・J・ゴードン『現代マクロエコノミックス(上・下)』多賀出版 1997
●参考文献:ロバート・スキデルスキー『なにがケインズを復活させたのか? ポスト市場原理主義の経済学』日本経済新聞出版社 2010/ポール・クルーグマン『さっさと不況を終わらせろ』早川書房 2012


 
◆10/7(月)
ケインズ経済学③
★混迷の世界経済へのケインズの処方箋はこれだ!
photo coming soon ■永井 進(法政大学 教授)


貨幣が世界を巡るグローバル経済で、国内経済の安定化を目指したケインズの基本的な考え方、処方箋は有効なのか、考察してみよう。
●主著(訳書):P・デビッドソン『ケインズ経済学の再生 21世紀の経済学を求めて』名古屋大学出版会 1994/R・J・ゴードン『現代マクロエコノミックス(上・下)』多賀出版 1997
●参考文献:ロバート・スキデルスキー『なにがケインズを復活させたのか? ポスト市場原理主義の経済学』日本経済新聞出版社 2010/ポール・クルーグマン『さっさと不況を終わらせろ』早川書房 2012



◆10/28(月)
ガルブレイス経済学①
★経済成長は、はたして、ゆたかさをもたらしたのか。
photo coming soon ■中村達也(中央大学 名誉教授)


戦後の先進諸国では、経済成長のもとで「ゆたかな社会」が実現されたが、その「ゆたかな社会」が、新たな貧困を生み出していることをガルブレイスはどう分析したのかを探る。
●主著:『豊かさの孤独』岩波書店 1992/『さまよう経済と社会 「時代の叫び」162冊』中央大学出版部 2009
●参考文献:中村達也『ガルブレイスを読む』岩波現代文庫 2012/J・ジェイコブズ(中村達也訳)『発展する地域 衰退する地域 地域が自立するための経済学』ちくま学芸文庫 2012


 
◆11/18(月)
ガルブレイス経済学②
★21世紀の格差、貧困問題にどう向き合えばよいのか。
photo coming soon ■中村達也(中央大学 名誉教授)


21世紀の日本が抱える格差・貧困問題を考えるために、『ゆたかな社会』(岩 波現代文庫)や『満足の文化』(新潮文庫)など、ガルブレイスの主要な著作 を手がかりに、解決のためのヒントを探る。
●主著:『豊かさの孤独』岩波書店 1992/『さまよう経済と社会 「時代の叫 び」162冊』中央大学出版部 2009
●参考文献:中村達也『ガルブレイス を読む』岩波現代文庫 2012/J・ジェイコブズ(中村達也訳)『発展する地域 衰退する地域 地域が自立するための経済学』ちくま学芸文庫 2012



◆12/2(月)
★ まとめ 現在の私たちにとって“経済”とは何なのか
photo coming soon ■嶋 崇(経済学研究家)


3大経済学者の学説を振り返り、ビジョンを失った“ボトルシップ経済学”か ら脱出するにはどうすればいいのか、私たちの手に経済を取り戻すためには何 が必要なのかを考えます。
●主著:『いまこそ「資本論」』朝日新書 2008
●参考文献:山口義行『バブル・リレー 21世紀型世界恐慌をもたらしたもの』岩波書店 2009
●参考文献:中野佳裕「3・11後を生きる:豊かさを変えるには」全5回『東京新聞』2013年1月14日


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