講座内容
◆6/6(木) ★オリエンテーション ■舩田クラーセンさやか(東京外国語大学大学院地域文化研究科 准教授) 生命の中、生活の中、運動の中から生まれ、反響しあい、ウネリとなって、また戻っていく「音楽」。民衆の抵抗の魂、リズム、エネルギー、歌に踊り、そして連帯。座学に留まらない「抵抗の音楽」の世界へ皆さまを誘います。 ●主著:『アフリカ学入門―ポップカルチャーから政治経済まで』明石書店 2010/『モザンビーク解放闘争史 「統一」と「分裂」の起源を求めて』御茶の水書房 2007 ●参考文献:講師の公式ブログの関連サイトで紹介していきます → http://afriqclass.exblog.jp/i36 |
◆7/5(金) ★アフリカ:フェラ・クティとアルファ・ブロンディ ―アフロ・ビートとアフリカン・レゲエ、それぞれの戦い方 ■鈴木裕之(国士舘大学法学部 教授) アフリカ発抵抗の音楽を、ナイジェリアのフェラ・クティ、コート・ジヴォワールのアルファ・ブロンディ、というふたりのアーティストをとおして紹介する。 ●主著:『ストリートの歌 現代アフリカの若者文化』世界思想社 2000/「アフリカ文化論―音楽から見たアフリカ社会、伝統から現代まで」舩田クラーセンさやか(編)『アフリカ学入門 ポップカルチャーから政治経済まで』明石書店 2010 ●参考文献:マビヌオリ・カヨデ・イドウ『フェラ・クティ 戦うアフロ・ビートの伝説』晶文社 1998/エレン・リー『アフリカン・ロッカーズ ワールド・ビート・ドキュメント』JICC出版局 1992 |
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◆8/2(金) ★ラテン・アメリカ:「新しい歌」運動、そして現在へ ■八木啓代 (作家/音楽家) 1960年から90年代にかけて、中南米各国で文化的にも社会的にも大きな影響を残した「新しい歌」の運動について、ビデオや音源などを紹介しながら、解説します。 ●主著:『ラテンに学ぶ幸せな生き方』講談社+α新書 2010/『キューバ音楽』(共著)青土社 2009 ●参考文献:八木啓代『禁じられた歌 ビクトル・ハラはなぜ死んだか』晶文社 1991(Amazon Kindle版 2013)/八木啓代『危険な歌 世紀末の音楽家たちの肖像』幻冬舎文庫 1998 |
◆9/11(水) ★アメリカ:ブルース、ソウル、ロック、ヒップホップ―世界に広がるブラック・ミュージックの歴史 ■ピーター・バラカン(ブロードキャスター) ロックの反骨精神はどこから生まれたかというと、基本的にブルーズです。ますます険しくなってきた世の中を気分よく生き抜くためにも参考にできることが多いはずです。 ●主著:『ラジオのこちら側で』岩波新書 2013/『魂(ソウル)のゆくえ』アルテスパブリッシング 2008 |
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◆10/4(金) ★アラブ:自由を求める若者たちの歌 ■中町信孝(甲南大学文学部 准教授) 庶民派、ロック、ヒップホップ…「アラブの春」ではさまざまな音楽が若者たちを鼓舞し、革命の成就に導きました。アラブ世界の新たな音楽潮流は、彼らが何を目指し、何と戦っているのかを何よりも雄弁に物語っています。 ●主著:『現代エジプトを知るための60章』(共著)明石書店 2012/『イスラーム世界のことばと文化』(共著)成文堂 2008 ●参考文献:「アラブ革命 チュニジア・エジプトから世界へ」『現代思想』2011年4月臨時増刊号 青土社 /関口義人(編)『アラブ・ミュージック その深遠なる魅力に迫る』 東京堂出版 2008 |
◆11/1(金) ★「日本:抵抗と風刺の歌「のんき節」から脱原発運動まで ■北中正和(音楽評論家/東京音楽大学 非常勤講師) 日本のポピュラー音楽のなかで、社会的、政治的なテーマをもった歌がどのように生まれ、聞かれてきたのかを紹介し、時代と音楽のかかわりについて考えます。 ●主著:『ギターは日本の歌をどう変えたか ギターのポピュラー音楽史』平凡社新書 2002/『青島幸男読本』(監修・執筆)音楽出版社 2012 ●参考文献:北中正和『増補 にほんのうた 戦後歌謡曲史』平凡社ライブラリー 2003/倉田喜弘『日本レコード文化史』岩波現代文庫 2006 |