講座内容
◆5/29 政治家たちのリアル―七光・世襲政治家と官僚の相関図 ■林克明(ジャーナリスト) 安倍首相をはじめ、世継ぎのように政治の権力を持ち回りで握る世襲政治家と官僚との結びつきなど、日本政治の権力構造を安倍政権の進める政策とも絡めて検証します。 ●主著:『ブラック大学 早稲田』同時代社 2014 ●参考文献:世襲政治を考える会編『世襲議員ゴールデン・リスト』データハウス 2009 / ほんの木編『政権交代、さあ次は世襲政治家交代! (世直しブックス) ほんの木 2010 |
◆6/12 リベラル保守の系譜―戦後政治を振り返って ■岡田憲治(専修大学法学部 教授) 憲法の理念を擁護し、隣国との融和的な外交や所得の再配分の強化を進めた自民党の穏健なリベラル保守の勢力はどこへ行ったのか。戦後の政治を振り返りながら、本来「保守」や「リベラル」が何を意味するのかを改めて考えます。 ●主著:『静かに「政治」の話を続けよう 』亜紀書房 2011 / 『言葉が足りないとサルになる』亜紀書房 2010 ●参考文献:岡田憲治『静かに「政治」の話を 続けよう 』亜紀書房 2011 / 岡田憲治『はじめてのデモクラシー講義』柏書房 2004 |
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◆7/3 歴史を「修正」する動き―米国もびっくりの歴史認識、中韓敵視・蔑視 ■内海愛子(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター 所長) アメリカからも懸念を表明される安倍政権による歪んだ歴史「修正」の動きとその問題点とは。中国や韓国との関係改善に向けての課題や具体的な取り組みについて考察する。 ●主著:『キムはなぜ裁かれたのか 朝鮮人BC級戦犯の軌跡』朝日新聞出版 2008/『戦後補償から考える日本とアジア (日本史リブレット)』 山川出版社 2002 |
◆7/17 教育で何をしようとしているか―国定教科書制定、道徳教育で従順な貧乏人=兵隊をふやす? ■俵義文(子どもと教科書全国ネット21事務局長) ●主著:『あぶない教科書NO!―もう21世紀に戦争を起こさせないために』花伝社 2005/『ドキュメント 「慰安婦」問題と教科書攻撃』高文研 1997 |
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◆7/24 憲法改正の本質―立憲主義の否定 ■渡辺治(一橋大学 名誉教授) 国家や君主の権力を制限し、個人の権利・自由を保護しようとする近代立憲主義を否定するの現政権による憲法「改正」の狙いはどこにあるのか。 ●主著:『渡辺治の政治学入門』新日本出版社 2012 |
◆9/12 特定秘密保護法・自衛隊法改正がめざすもの―既成事実化で実質改憲を進める ■青井未帆(学習院大学法学部 教授) 特定秘密保護法の適用による言論・報道・集会などの自由の制限、自衛隊法改正によって武器使用基準の緩和など、法律の改正によって実質的に憲法を変えようとする流れの問題点について考えます。 ●主著:『憲法を守るのは誰か』幻冬舎ルネッサンス新書 2013/『改憲の何が問題か』(共著)岩波書店 2013 |
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◆9/18 アベノミクスの成長幻想―ツケを払わされるのは庶民 ■山家悠紀夫(暮らしと経済研究室 主宰/元神戸大学大学院 教授) アベノミクスの軸となっている新自由主義的政策がこれまでもたらした数々の経済の危機。冨が一部に集中し、所得格差が縮まらない今の経済への処方箋はあるのか。 ●主著:『景気とは何だろうか』岩波新書 2005/『暮らし視点の経済学―経済、財政、生活の再建のために』新日本出版社 2011 |
◆10/9 TPPで儲かる人たち―米国の1%金持ちクラブとつながる協定 ■鈴木宣弘(東京大学大学院農学国際専攻 教授) 米国が中心に推し進める極端な自由貿易や規制緩和の推進によって大きな利益を得るのは、世界のわずか1%。TPPの何が問題で、「99%」の側がどのように対抗できるのか、改めて考えます。 ●主著:『食の戦争 米国の罠に落ちる日本』文春新書 2013/『ここが間違っている! 日本の農業問題 農業・食料・TPPの“真”常識』(共著)家の光協会 2013 |
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◆10/23 労働の規制緩和、雇用劣化―国民は道具でよし、解雇特区のもくろみ ■中野麻美(弁護士/派遣労働ネットワーク代表) 正社員であれば安定していた時代は過去の話で、「雇用の流動化」という名目で働く者を使い捨てにする「解雇特区」によって非正規も正社員も不安定化することになる。人間らしく働き生きるための雇用のあり方とはそのようなものか。 ●主著:『労働ダンピング―雇用の多様化の果てに』岩波新書 2006 |
◆11/6 女性活用のなりすまし―女性は生きやすくなる? ■竹信三恵子(和光大学 教授) 安倍政権が成長戦略の中核に据えた「女性活用」の中身とは。女性が本当に生きやすく働く社会のために必要なことは何か。 ●主著:『家事労働ハラスメント―生きづらさの根にあるもの』岩波新書 2013 / 『しあわせに働ける社会へ』岩波ジュニア新書 2012 |
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◆12/2(火) ラディカルな民主主義の可能性 ■千葉眞(国際基督教大学 教授) 形骸化してきた現代社会の民主主義システムの問題点と、「デモクラシーの再生」のための道筋を考察します。 ●主著:『デモクラシー (思考のフロンティア) 』岩波書店 2000 / 『ラディカル・デモクラシーの地平――自由・差異・共通善』新評論 1995 |
◆ 一人ひとりが声をあげて平和を創る―お任せ民主主義から参加型民主主義へ ■湯浅誠(法政大学現代福祉学部 教授/社会活動家) いきなり大きな変化をおこすことはできないが、私たちが置かれた条件の中で出来ることはあります。では何からはじめればいいのか、どのように活動を広げていけばいいのか、共に考えます。 ●主著:『ヒーローを待っていても世界は変わらない』朝日新聞出版 2012 / 『反貧困―「すべり台社会」からの脱出』岩波新書 2008 |