講座内容
【講師】 武藤一羊 (ピープルズ・プラン研究所運営委員) ●主著:『潜在的核保有と戦後国家─フクシマ地点からの総括』社会評論社 2011 /『アメリカ帝国と戦後日本国家の解体 新日米同盟への抵抗線』社会評論社 2006 ●共訳書:ジャイ・セン他『世界社会フォーラム 帝国への挑戦』作品社 2005 今年はアルンダティ・ロイを読んでみます。ロイは1961年生まれのインドの作家で、1997年にブッカー賞を とった作家ですが、日本ではブッシュの「反テロ戦争」が始まったころの戦争批判、米国批判の書で知られてい るかもしれません。(岩波新書『帝国を壊すために』など)彼女の魅力は、小説家が時事問題に発言するとか運動 現場を取材するといった姿勢でなく、なにより、自身、思想と表現の力を備えた活動家として立っているところにあると思います。〝Capitalism ─ A Ghost Story〟を中心に読むことにします。「世界最大の民主主義」と自称するインドが、その最深部において、民衆にとってどんな状態を作り出しているのか、ロイは、抑えた厳しい筆致で抉り出すように語っ ていきます。並行してロイのもう一冊、〝Broken Republic〟 も参考にします。ロイが先住民地帯で毛沢東派の武装闘争に同行して書いたルポが主体です。 |
◎クラスで使用するテキスト: Arundhati Roy,“Capitalism:A Ghost Story”Verso, 2014 ※原書のテキストは事前に各自でご購入ください。 ◎参考文献:Arundhati Roy, “Broken Republic:Three Essays” Penguin Books, 2012 【講座日程】 ・第1 回:5/27(水) ・第2 回:6/10(水) ・第3 回:6/24(水) ・第4 回:7/8(水) ・第5 回:7/22(水) ・第6 回:8/5(水) ・第7 回:9/9(水) ・第8 回:9/30(水) ・第9 回:10/14(水) ・第10 回:10/28(水) ・第11 回:11/11(水) ・第12 回:11/25(水) ・第13 回:12/9(水) ・第14 回:1/13(水) ・第15 回:1/27(水) |