講座内容
◆5月20日(金) ★中国黒洞(ブラックホール)が世界をのみ込む? ─人・モノ・カネがめぐる時代 ■浜 矩子(エコノミスト) 世界中を震わせた同時不況を得た後の、中国経済を中心とするアジアそして世界経済の動向について、ドルの終焉・グローバルジャングル経済・地域統合という切り口からお話しいただきます。 |
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◆5月30日 ★現行の覇権国家(米)と来るべき覇権国家(中)の時間差を計る ■越智道雄(アメリカ評論家/ 翻訳家/ 明治大学名誉教授) なぜ米は沖縄から海兵隊8000 をグアムに移すのか? それがなぜ2014 年なのか? なぜ「太平洋軍管区総司令部(PACOM)」がハワイにあるのか?などから入る。 |
◆6月13日 ★中国は何処へ行く? 辻 康吾(毎日新聞名誉職員/ 現代中国資料研究会代表) にわかに肥大し変容しつつある「中国問題」への適切なアプローチを探り、「中国的特質」とは何かを考えたい。 |
◆6月27日 ★TPP によって暮らしはどう変わる? ―農産物・サービス貿易の自由化と日本の「成長戦略」を問う ■萩原伸次郎(横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授) 現在民主党政権下で参加が問われている(講義の段階ではすでに決着済みかもしれませんが)TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加が、日本経済へどのような影響を与えるのかについて論じます。 |
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【Ⅱ . 資源をめぐる争奪戦と越境するグローバル・ビジネス】 | ||
◆7月11日 ★中国企業と商人のアフリカ進出 ―その背景と現地の反応 ■吉田栄一(アジア経済研究所地域研究センターアフリカ研究グループ研究員) 中国のアフリカ進出は、鉱物資源確保から商人の流入まで多角的に展開しています。一気になだれ込んで来た中国をアフリカ現地ではどう見ているのか考察します。 |
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◆7月25日 ★ガソリンの本当の値段? ―BRICs 台頭によるエネルギー争奪戦のゆくえ ■岩間剛一(和光大学経済経営学部教授・経済学科長) 中国は2010 年に日本を抜いて世界第2 位の経済大国となった。年率10%を超える高度経済成長とともに、石油、石炭をはじめとした資源の買い漁りを再び始め、それが国際エネルギー価格高騰の一因ともなっている。また2 兆5,000 億ドルを超える世界最大の外貨準備高を活用して、海外の油田権益の取得に邁進し、熾烈な資源争奪戦を展開している。そうした中国のエネルギーの爆食の動向と日本のエネルギー安全保障についてやさしく解説する。 |
◆8月29日 ★グローバリゼーションのなかで困難に直面する中国の農業・農民 ─中国の三農問題の現状と課題 ■大島一二(桃山学院大学経済学部教授〈2011 年4 月~〉/元・青島農業大学合作社学院教授) 中国の農業・農村・農民問題(これらを総称して「三農問題」という)の実態を、現地調査の成果を中心に報告します。 |
◆9月12日 ★進む医療の国際化 ―医療ツーリズムの動向 ■植村佳代(株式会社日本政策投資銀行産業調査部 副調査役) 世界の医療ツーリズム(メディカル・ツーリズム)市場が拡大傾向にある。世界の動向を概観するとともに、わが国における潜在的な需要や問題点・課題について考えてみたい。 |
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【Ⅲ . 持続可能な世界とアジアを構想する】 | ||
◆10月3日 ★超高齢化社会を迎える東アジア ─介護・福祉をアジアで支えあう準備が日本にあるか ■安里和晃(京都大学大学院文学研究科特定准教授) 中国、韓国、日本の東アジアの国々では、「超高齢化」社会を迎えています。どこも「誰が老いた親を介護するのか」という問題に直面し、家父長制に基づく伝統と現実との狭間で揺れています。この回では、看護・介護分野における外国人労働者の受け入れについて、アジア地域統合という視点も含めてお話しいただきます。 |
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◆10月17日 ★中国市場は日本経済の生命線!? ─日中のより良いパートナーシップの鍵はどこに ■莫邦富(作家/ ジャーナリスト) 中国と日本のビジネスにおける関係の歴史を紐解きつつ、今後のより良い関係を創るためにはどうしたらよいかを考える。 写真©:産経新聞 |
◆10月31日 ★アジア金融協力体制と地域統合への動き ■飯島寛之(東京富士大学准教授) 通貨危機から15 年。中国の台頭や世界金融危機などアジアを取り巻く環境が大きく変化するなかで、アジアの金融協力体制はどうあるべきか。その成果と課題について考えます。 |
◆11月14日 ★東アジア共同体構築への道と日本再生の条件 ■進藤榮一(筑波大学大学院名誉教授/ 早稲田大学アジア研究機構前客員教授/ 日本新技術促進機構会長/ 国際アジア共同体学会代表) 東アジア共同体は必要か、可能か。21 世紀情報革命が生み出したアジア域内共通のリスクと利益と文化を検証し、中国脅威論とTPP を題材とし、日本再生の条件を探る。 |
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◆12月5日 ★成長なき時代の「国家」と経済のあり方を構想する ■中野剛志(京都大学助教/ 元経済産業省課長補佐) 2020 年代後半、経済成長がなくなった時代を想定し、国家経済運営のあるべき姿を議論します。 (10 「脱成長の時代を生きる」クラスと合同) |
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