講座内容
◆6/23 歴史認識はどのようにつくられてきたか ─中国・朝鮮との関係を中心に ■内海愛子(恵泉女学園大学 名誉教授) 日本国憲法は「日本国民は、正当に選挙された 国会における代表者を通じて行動し─」と始 まる。「日本国民とは」誰か。誰が選挙権をも つのか。植民地支配の視点から考える。 ●主著:『朝鮮人「皇軍」兵士たちの戦争─証言 昭和史の断面』岩波ブックレット 1991 /『日本軍の捕虜政策』青木書店 2005 ●参考文献:『戦後補償から考える 日本とアジア』山川出版社 2002 /『キムはなぜ裁かれたのか─朝鮮人BC 級戦犯の 軌跡』朝日新聞出版 2008 |
◆7/1(水) いまなぜ「嫌韓・嫌中」に走るのか ─排外主義が覆う社会 ■中沢けい(作家/法政大学 教授/のりこえねっと 共同代表) ネットを中心に組織され、全国にヘイトスピー チを拡散する排外主義団体。彼らを「ヘイト」 の道に走らせる背景には何があるのか。実際 の事例を見ながらお話しいただきます。 ●主著:『麹町二婆二娘孫一人』新潮社 2014年/『アンチヘイト・ダイアローグ』人文書院 2015 年9月刊行予定 ●参考文献:師岡康子『ヘイトスピーチとは何か』岩 波新書 2013 年/野間易通『「在日特権」の虚構 増補版: ネット空間が生み出したヘ イト・スピーチ』河出書房新社 2015 年 |
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◆7/14 政治とマスメディアの危険な関係 ■二木啓孝(ジャーナリスト) 過去の戦争責任を平然と否定する記事、政権 の意向に意義を唱えるメディアやジャーナリ ストへの圧力、そして現場に広がる「忖度」「自 主規制」。権力に対するチェック機能が失われ ることの危険性とメディアが果すべき役割について、現場 からの提言をいただきます。 ●共著:『宗男の言い分』飛鳥新社 2002 /『殺人心理』アスキー 2000 |
◆7/21 なぜ「ヘイト本」が作られるのか ─出版社の本音と乗り越え方 ■鈴木 耕(元集英社新書 編集部長/社団法人「マガジン9」代表理事) 長い間、出版界の片隅に身を置いた者として、 最近の「ヘイト本」の氾濫には心を痛めていま す。しかしその背景には、1995年をピークに、 以降一度も回復することなく右肩下がりの出 版不況の中でもがき苦しむ出版社の姿があります。そして 編集者たちのネット依存の弊害。「出版とは殿戦(しんがり せん)である」という言葉の意味を探ります。 ●主著:『目覚めたら、戦争。─過去を忘れないための現在』コモンズ 2007 /『原 発から見えたこの国のかたち』リベルタ出版 2012 ●参考文献:ヘイトスピーチ と排外主義に加担しない出版関係者の会(編)『NO ヘイト! 出版の製造者責任を考 える』ころから 2014 |
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◆8/4 「またがりビト」として生きる ─国境や国籍を越えて ■姜誠(ジャーナリスト) 「またがりビト」というキーワードを軸に、多様な人々が差 異を乗り越えて連帯し、新たな協働を東アジアで実現する 手立てを、みなさんとともに考えたいと思います。 ●主著:『またがりビトのすすめ─「外国人」をやっていると見えること』岩波書店 2014 /『竹島とナショナリズム「: 国益」から「域内益」へ』コモンズ 2013 |
◆8 / 8(土)午後 東京都新宿区「Café ☆ Lavandería」「NAKED LOFT」を訪ねる 多様な文化・生き方の発信地・新宿を歩く 新宿二丁目の一画から世界各地のマイノリティの文化や運 動を発信する「カフェ・ラバンデリア」。そしてコリアタウン・ 百人町にある濃密なコミュニケーションスペース「ネイキッドロフト」。様々なバックグラウンドの人びとと共に生きるこ とやそのための場づくりについて、中心メンバーにお話し して頂きます。 ●参考ウェブサイト:「Café☆Lavandería」http://cafelavanderia.blogspot.jp/ 「NAKED LOFT」http://www.loft-prj.co.jp/naked/ |
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◆9/1 憲法の「表現の自由」から、ヘイトスピーチを考える ■神原 元(弁護士) 差別を扇動するヘイトスピーチ。その法的規 制と、表現の自由とはどのような関係に立つ か。規制の限界と、オルタナティブはあるか? 皆さんと考えたいと思います。 ●主著:『ヘイト・スピーチに抗する人びと』新日本出版社 2014 /『NOヘイト! 出 版の製造者責任を考える』(共著)ころから 2014 |
◆9/22 排外主義に加担しないために、メディア人として声を上げる ■岩下 結(編集者/ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会 事務局) 出版業界の一員として、書店に「嫌韓・嫌中」 本があふれる現状をなんとかしたいと「出版関 係者の会」を立ち上げました。その成果と意味 を振り返ってみたいと思います。 ●編著:ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会(編)『NOヘイト! 出版の製造者責任を考える』ころから 2014 |
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◆日程調整中 TOKYO NO HATE ! ─多様性を認める社会に向けて、みんなで「東京大行進!」 ■木野寿紀(「東京大行進2014」実行委員長) ヘイトデモなどの排外主義的運動に対抗すべ く、2013年に立ち上がった「東京大行進」。差 別のない社会をめざす活動の歩みを映像を見 ながら振り返り、この先何ができるのかにつ いて共に考えます。 |
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