講座内容
【講師】
マリオ・ホセ・アタパウカル・オバンド(ペルー・ケチュア語アカデミー正会員、同日本支部長)
講師は多くの大学でスペイン語を教えるほか、アンデス文明・ラテンアメリカ文化セミナーを行う。ケチュア語アカデミー会員としてNHK他のドキュメンタリー番組、映画の翻訳や通訳も多数経験。文化人類学、アンデス文明が専門。最近の研究テーマは、アンデスおよびマヤ・アステカにおけるフクロウについて。
【日程】
◆5月31日
★インカの言葉・ケチュア語ヘのお誘い―アルファベットと発音
◆6月14日
★アンデスの子育て―家庭での会話
※資料映像:プラネットベービーズ「ボリビア 標高4300メートル 天空の子育て」(NHK/2010)
◆6月28日
★アンデスの医者・カヤワヤ―仕事での会話
※資料映像:「カヤワヤ〜精霊と生きるアンデスの医者」(NHK/2010)
◆7月12日
★世界文化遺産クスコ―時間に関する言葉
◆7月26日
★アンデスの祭礼と食べもの、ケチュア語の歌
◆9月20日
アンデス先住民族の社会言語史とケチュア語族の全体像
■細川弘明(PARC 代表理事/ 京都精華大学教員)
アンデス地域全体でのケチュア語の分布状況・言語史・方言差、アイマラ語との関係、スペインによる植民地統治との関係、現代の先住民族運動との関係について解説します。
◆10月4日
★アンデス世界の動物たち―ケチュア語の文法構造1
※資料映像:「天涯の地に少年は育つ アンデス 神の糸を刈る日」(NHK/2006)
◆10月18日
★アンデスにおける「水」―ケチュア語の文法構造2
◆11月1日
★アンデスの文字とデザイン、ナスカの地上絵―ケチュア語の文法構造3
◆11月15日
★聖地マチュピチュ―ケチュア語の読み書き練習1
◆12月3日(土)14:00〜16:30
★映画スクリーンに溢れるケチュア語―ボリビア映画を観て知るアンデス現代史
■太田昌国(現代企画室/民族問題研究)
ケチュアの民が出演し、母語で自己表現をした先駆的な映画を観て、制作当時にこの映画がアンデスの社会・政治・文化状況の中でもった意味をめぐって討議します。面白い映画です。
※上映作品:『コンドルの血』(監督:ホルヘ・サンヒネス/ボリビア/82分/1969)
◆12月13日
★雄牛とコンドル、2つの世界の出会い―ケチュア語の読み書き練習2
※資料映像:「アンデスの神舞い降りて~聖鳥コンドルと村人の祈り」(NHK/1996)
◆1月10日
★アンデスの生物多様性―ケチュア語の読み書き練習3
※資料映像:「標高4000メートル アンデス塩の道~ボリビア最後のリャマの隊商」(フジテレビ/2000)
(講義内容は受講生のご要望も取り入れながら柔軟に対応します。)