講座内容
◆6/1(土) 13:00~15:00 ★コミュニティ復興支援でのパルシックの仕事 ■井上礼子(パルシック代表理事) 石巻市北上町は、人口わずか2,100名の漁業を中心とした集落ですが、東日本大震災で204名の死者、94名の行方不明者を出しました。不自由な仮設住宅での生活で、悲しみを胸に、漁業を開始し、農作業をおこなう被災者たちに励まされながら、パルシックが行ってきた活動をお話します。 |
◆7/6(土)~7(日) 1泊2日 出会いの旅 ★被災した漁村のいま―十三浜での被災体験と復興に向けて 北上町十三浜は漁業が盛んな地域です。3.11の津波により大切な家族、家や作業場、漁具の一切を失いました。震災後、漁師たちがどのように漁業再開へと歩んできているか、どういう課題に直面しているのか。漁師との交流や高台移転予定地の訪問を通して学び、そして浜料理など地域の魅力を堪能します。 |
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◆8/1(木) 19:00~21:00 ★「復興」―東日本大震災の全体像と復興の現状はどうなっているのか ■室崎益輝(兵庫県立大学 特任教授/神戸大学 名誉教授) 巨大災害は、その社会の持っていた歪みを顕在化させる。復興は、その歪みを改革する使命を持つ。本講義はそうした視点から、東日本大震災の本質と復興のあり方を考察する。 ●主著:『地震列島・日本の教訓(NHKテレビテキスト・歴史は眠らない)』 NHK出版 2010/『東日本大震災・原発事故 復興まちづくりに向けて』(共著) 学芸出版社 2011 ●参考文献:室崎益輝「『高台移転』は誤りだ」『世界』2011年8月号 岩波書店/室崎益輝「東日本大震災からの復興についてのメモ」『地震ジャーナル』54号 地震予知総合研究振興会 2012 ※14「現代社会を知るための10のキーワード」クラスと合同 |
◆9/14(土)~15(日) 1泊2日 参加する旅 ★北上の農家生活を体験し、地元の幸を味わう 北上は海、山、川の幸の宝庫。津波をかぶった大地は再び野菜や花を育み始めました。「自分の家で食べる野菜は自分で作る」という農家の心意気と、震災後の道のりをどのようにして歩んできたかを北上のお母さんたちから伺います。「にっこり仮設農園」では農園スタッフの作業をお手伝いしたり、郷土料理を作り一緒に味わいながら交流します。そして宿泊先の追分温泉で一日の疲れを癒しましょう。 |
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◆10/5(土)14:00~16:00 ★北上に見る自然・コミュニティ、そして復興 ■宮内泰介(北海道大学教員/さっぽろ自由学校「遊」共同代表/PARC理事) 北上地区は、どんな歴史をたどってきたところなのか、そしてどんな復興まちづくりを目指しているのか。自然とコミュニティとの関係を中心にお話しします。 ●主著:主著:『なぜ環境保全はうまくいかないのか』新泉社 2013/『開発と生活戦略の民族誌』新曜社 2011 ●参考文献:『聞き書き 北上川河口地域の人と暮らし 宮城県石巻市北上町に生きる』北海道大学大学院文学研究科 宮内泰介研究室(編) 2007 |
◆10/19(土)~20(日) 1泊2日 学びの旅 ★地域に残る結の力―北上町の人びとの暮らし ■佐藤清吾(宮城県漁業協同組合北上町十三浜支所運営委員会委員長) 北上の住民からは「コミュニティ」という言葉が盛んに出てきます。それは集落の中で互いに見守り合い、助けあってきたこと、そして一緒に行事を催す楽しみのことを指していました。年長者に漁村での暮らしや郷土芸能の神楽が復活するまでのお話を聞き、地元で盛んな葦産業の現場や雄勝の復興商店街を訪問しその知恵や文化を学びます。宿泊先の追分温泉では、毎月一回開かれる「満月コンサート」を堪能します。 |
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◆12/9(月)19:00~21:00 ★ワークショップ:コミュニティ復興のためにできること ■井上礼子(パルシック代表理事) 3回の現地ツアーを経て、参加者の皆さんが感じられたこと、発見された北上町の魅力を語り合うなかから、市民として、これからも北上町の被災者たちの生活再建とコミュニティの復興のための課題をみんなで探ってみます。 |
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